商社マンとビッダーズWS その2

この間の記事の続き。
開発キットをダウンロードしてから放置していたが、とりあえず、ホントにとりあえず作ってみた。
PEARのXML_Unserializerの動作も試してみたかったので、XSLTXMLのスタイルを変換するのではなく、検索結果のXMLをいったんPHPで解析してからHTMLでアウトプットするようにしています。
検索してアウトプットするだけなので、ビッダーズへのリンクすらありません。何じゃそりゃ。

検索方法/パラメータの詳細は、開発キット内のドキュメントにも書いてあるが、Blog:アフィリエイト裏マニュアルさんのところにざっと説明してあります。
今回は単純にキーワードを指定して検索結果を取得してみたが、カテゴリ・オークションタイプ・出品者会員区分・価格上限/下限等々、思ったよりは細かく指定できる様子。
組み合わせ次第では前に述べたIntelligent Agentっぽいこともできるかも。
使ってみて意外だったのは、検索キーワードの文字コード指定がShift-JISだったこと。
XMLだからUTF-8だろうとロクにドキュメントも読まずに作ったので、動かしてみて一瞬動揺。
ただこの辺は、ビッダーズが日本のサービスであり、一般的な日本のサイトがShift-JISで書かれていることが多いこと、特にi-modeのC-HTMLがShift-JISであることなどを考慮した「ローカルルール」「方言」みたいなものなんだろう。
オマケとしては、EXCELやWORDのマクロ(VBA)からも直接検索できる…はずである。今度試してみよ。

さて、前回記事では「どうしてWSDLないの?どうしてSOAPじゃないの?」とどちて坊やのように問いかけて終わってるわけですが、WEBサービスやブログ(というかRSS)の登場で広く認知されたのは、つまるところ、「XMLによるコンテンツ再利用の便利さ」なわけですね。
これについてはDigital Valueさんの記事でも触れられてますが、サイト運営者にしても、訪問者にしてもより多くの情報が欲しいわけで、それをXMLXSLTの組み合わせで簡単に手に入れられる点がウケているわけです。
逆に言えば、情報の羅列以上のものはまったく必要じゃないということであり、よってSOAPベースのGoogle APIWebサービス)はそれほどウケてないのです。

こうして考えると、楽天XMLのときに述べたとおり、Amazon Webサービス(ECS4.0)やGoogle APIと、楽天ブックスXMLサービスやビッダーズWEBサービスは別物として考えたほうがよいのだろう。
それは、定義云々という話ではなく、目的およびユーザーのセグメンテーションという意味でまったく異なっているということです。
前者があくまで基本は「開発者向け」であるのに対し、後者は「サイト運営者向け」と言ってよい。
もっと言ってしまえば後者のほうがよりエゲツなくビジネス的とさえ言える。
即ち、「サイト運営者をターゲットに、自分のサイトのコンテンツをより頒布してもらう(広報活動をしてもらう)為にXMLを活用している」という意味で、後者のほうがよりビジネス的で確信犯だと思えるのです。

まあ、純粋にWEBサービスを追いかけていったところで、現時点で儲かるのは、コストダウンできたユーザーあるいは開発を請け負う開発系/コンサルティング系企業でしかないから、Eコマースを営む企業としてはそれが正しい。
その一方で、(SOAの中核を担う技術としての)WEBサービスは、ビジネスのイノベーションを起こし得る技術であり、コンテンツ再利用だけに終わらせたくないなあ…とも思うわけです。

ビッダーズWSをとりあえずいじってみました、というレポートがうっかり長文になってしまった。
とりあえず、もうちょっといじくってみますか。


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