同調圧力

10年ぶりくらいに飲み屋、所謂おねーちゃんのいる店に行った。ああいう店に行くと、何と言うか、無理にテンションを上げる必要があって疲れる。本質的に標準状態がローテンションな人間にとっては、普段の社会生活ですらテンションを上げて生きているから、+2くらいにすると、メモリどころか物理ディスクも足りなくなって、異音を上げて異常終了しそうな勢い。ぶっちゃけ、オフでは癒しを求めてるんだから、ああいう場所でこそプロセスをいくつか落として負荷を下げたいのに逆である。一方、同行した同僚を見ると絶好調。勿論、彼らも上げ目なんだろうけど、そもそもキャパが違うから負荷のかかり方がまるで違う。グレードの高い機種は違う、とか思いつつ、ついローテンション気味にして負荷の調整を図ってると、横からおねーちゃんがやたらと話し掛けてくる。気を使うのが彼女らの仕事だから当然だし、でもこっちは気を使われてることに気を使っちゃって、気遣いの負の連鎖で異常終了しちゃう、とか思っててふと気付いた。リッチな環境に慣れた彼女らからすれば、負荷なと気にせず客のテンションを上げることが重要であり、プアな環境のリソース管理なんて考えもしないんだろなと。つまり、彼女らにすればキャパ以上にパフォーマンスを上げられるよう、客のテンションを最大限上げることがタスクであり、負荷低減だの負荷分散だの、明日以降の運用への影響への考慮とかはタスクではないのである。こういう押し付けも又同調圧力だよなあとか思う一方、そもそもプアな環境なのが問題なんだと気付いて、今さらインフラを入れ換えられないプロジェクトみたいな気持ちになったりしたのでした。