商社マンとビッダーズWS

ああ、だんだんタイトルと内容が乖離していくなあ。
ZERODIMENSIONさんnazonoDiaryさんによると、ビッダーズWEBサービスを開始とのこと。
早速情報を公開しているキヌガサBLOGにアクセスし、開発キットをダウンロード。

プレスリリースにもあったが、開発キット内の説明を読む限り、サービス提供はREST(Simple XMLによるWEBサービス)とRSSのみで、SOAPでは提供されないらしい。
Amazon WSの利用者の85%がREST利用とのJeff Barr氏の発言以来、ブログの発展によるRSSの利便性の認知度向上も手伝って、RESTインタフェースによるSimple XML Webサービスが業界の主流になりつつあるらしい。
しかし、個人的にはWSDLもないのは不便だし(本来のWebサービスの定義からずれることは別記事で言及のとおり)、Webを介していることを意識させずにRemoteでProcedureをCallできるSOAPの方がお気に入りだ。
RSSなんてVersionも統一されてないし、XMLをパーシングするのに新たなWebサービス用にクラスを拡張するのも面倒くさい。
この辺、本ちゃんの開発者の人たちがどう考えているか不明なのだが、少なくともJavaの開発者なんかにしてみればSOAPのほうが馴染むんじゃないの?と思うのだが。シロウト考えにて恐縮だが。

さて、ビジネス的には(漸く商社マンぽい話)Webサービスの公開によりサービスの裾野が広がることはAmazon WS(ECS)で既に実証済みである。
Eコマースサイトがアフィリエイトプログラムでネズミ講的にサービスを拡張し、Webサービスアフィリエイト参加者にさらなる柔軟なアプローチを可能にする。
ビジネスモデル的には所謂広告モデルの延長線上だし、ここではWebサービスは添え物にすぎない。
Webサービスがビジネスを拡張こそすれ、それなしで成り立たないというわけではない。
ビッダーズWebサービス公開は主催者、参加者、それぞれにメリットがあるAmazon型ではあるが、ビッダーズの情報をダウンロードできるだけではバナー広告をあちこちのサイトに貼るのと意味的には大差ないだろう。
これがWebサービスを介してオークションに出品・入札できるアップロード型になると話は大きく変わる。
たとえば、既に公開されているMSN Messenger Protocolと組み合わせてメッセンジャーからオークションに参加できたり(Y!メッセンジャーですな)、ひょっとしたらGoogle Desktopと連携して、自分のPC内から必要な情報を探し出して自動的に欲しいものに入札してくれる、或いは不用品を勝手に出品してくれる(どちらもハタ迷惑な話でもあるけど)、そんなIntelligent Agentだって実現可能になるのだ。

そうなるとやっぱりRESTよりSOAPのほうが俄然便利な気がするんだが。Visual C#.NETなんかとの相性もよさげだしねえ。
いずれにせよ、サービス提供側としてはサーバー負荷やらバグ潰しやら、そういうのをひととおりやってみて初めて次のステップに進めるのだろうし、一足飛びにはいかないのだろう。
Amazon WSも試行錯誤の結果AWS(ECS)4.0で大幅に機能アップしたように、ビッダーズWSもそのうち大幅に機能アップすることを期待したい。

とりあえず、細々といじくってみるかな…。


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